せかいをとりかえしておくれ

ああ ああ ああ ああ あ! せかいをとりかえしておくれベイベー

ぼくがぼくの孤独を愛した日 せかいは初めてぼくのものだった
正しい呼吸のしかたでぼくは生命をうたっていた

神さまが死んだ日もせかいは終わらなかった それがすべて
使い捨てのこころに慣れきった この星にぼくら産み落とされた

焼け野原はゆめを見ない きみはきみの瞳のうつくしさを知らない
雲の火ばなが降りそそぐ この街の真ん中で叫んでくれよ

ああ ああ ああ ああ あ! せかいをとりかえしておくれベイベー

きみがきみの孤独を愛した日 せかいは初めてきみのものになる
正しい呼吸のしかたで春一番がやってくる

神さまが死んだ日もせかいは終わらなかった
そして今日も誰かの神さまが死ぬんだろう
戦場はそこら中にあるんだ

きみの瞳にねむる星のかけらをひとつずつうたうよ
だからきみのよろこびも悲しみもきみだけのものだって叫んでくれよ

ああ ああ ああ ああ あ! せかいをとりかえしておくれベイベー

あの子が死んだのもミサイルが飛ぶのも魔法がつかえないのも
きっといつもこの星や誰かやなにかや神さまのせいにして使い捨ててきた
ぼくの弱さもきみのさみしさも誰かの価値なんかじゃない
それはただそこに在るということ それはたぶん産み落とされたということ
生きるということ 生きているということ

きみがいまここで生きているんだって叫んでくれよ

ああ ああ ああ ああ あ! せかいをとりかえしておくれベイベー
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