罪の味

扉が閉まるそのとき
僕に何か言いかけたね
あなたを乗せた電車が
闇の向こうへ消えてく
ただ逢いたくて でも逢うたびに
ヒリヒリと 胸が痛む
帰る場所(ところ)が ある人のこと
愛してしまった罪なのか

抱きしめたい できるならば
夢だけじゃもう 足りないから
何もかもを 忘れさせて
その唇 ふさぎたい

輝く月の明かりに
今日のあなたは無口で
ひたすら僕の気持ちに
気付かないふりするだけ
いま愛しくて でも愛しさは
悲しみに 姿変えて
あなたが守る幸せさえも
こなごなに壊してゆくけど

抱きしめたい 一夜(ひとよ)でいい
夢のままで 終われなくて
甘く苦(にが)い 罪の味を
その素肌に 求めてる

抱きしめたい 抱きしめたい
夢だけじゃもう 足りないから
何もかもを 忘れさせて
その唇 ふさぎたい
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