Proust

君の髪が鼻をくすぐる
甘く優しい香り
あと少しで最終電車が君を迎えに来るよ

聞きたくないこと言わないでよ
言いたくないこと聞かないでよ
時間が経てばすぐ忘れるよ
まだ何も伝えていないのに
言いたいことは聞いてくれない
今日と君と僕と明日の間

絡まった心が文字になって
黒く染まった夜に送ってしまった
決まったリズム16ビート
時計は淡々と進む

大人になれば忘れるなら
大人になんてならなくていい
笑っていよう 繋いでいよう
ずっと

君の髪が鼻をくすぐる
甘く優しい香り
あと少しで最終電車が君を迎えに来るよ

もう少しだけ側にいてよ
最後に引き止めたら困るかな
帰したくない気持ち溢れるの
手も口も頭も伝えたいのに
心臓は味方してくれない
君の手をぎゅっと握る

君の髪が鼻をくすぐる
甘く優しい香り
あと少しで最終電車が君を迎えに来るよ

笑い方も泣き方も
君が教えてくれた
改札の前 3番ホーム
君がどこにもいないよ

ねえまだ覚えているよ
まだ忘れたくないよ
それでも…

愛し方も され方も
君以外じゃ嫌だよ

君を探してしまうよ

ねえまだ覚えているよ
まだ忘れたくないよ
それでも
君の香りが消えた
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