火の鳥

夜明け間際に 目を覚ました
夢か現実か 温(ぬる)い残像
霧雨煙る中で私は
岐路に立ち止っていた

記憶がよぎる 瞼閉じて
一つ呼吸 置いた静寂(しじま)
心臓だけは とくとくと打つ
私を離さないように

陽光射す 涙の大河

君は旅立ち 追い風受け
高く 高く 舞うはぐれ鳥
刻(とき)の隨(まにま)の 哀しみは
いつの間にか 消える蜃気楼

誰もがみな時限の最中(さなか)
纏(まと)わりつく しがらみなど
蜘蛛の糸を 振りほどくように
濡れた羽根を 扇ぎたい

梢(こずえ)から 明日を見ていた

woo
燃える朝焼け 全身で受け
遠く 遠く 飛び立つ火の鳥
君と私の 愛の証
全て 抱いて ここでサヨナラ

梢(こずえ)から 明日を見ていた

woo
君は旅立ち 追い風受け
高く 高く 舞うはぐれ鳥
刻(とき)の隨(まにま)の 哀しみは
いつの間にか 消える蜃気楼

燃える朝焼け 全身で受け
遠く 遠く 飛び立つ火の鳥
君と私の 愛の証
全て 抱いて ここでサヨナラ
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