アリスの夢の中で

鏡の国じゃ無いけど
連れていかなきゃ行けない気がした
ひとりで泣いているなら
君はアリスの足跡が見えるだろう

アリスに追いつくことは
どんな少女でも出来はしなかった
誰かを羨むことは
どんな少女にも与えられていた

愛の色が霞帯びて
真夜中にただひとり俯いている
扉をあけたら 強くなれるわけじゃないけど
扉をあけなきゃ 君の手がそっと触れなきゃ…

それから僕と君とが
巡り会う事の一つもなかった
アリスの夢の間で
君はどれほど泣いていたの

今夜の彗星は
やっと君の番らしい
僕はひとりぼっちで
ちゃんと見に行くよ

翠の色が凛と伸びて
星空の中僕は懐かしくなる
探しにいかなきゃ
産まれたままの君の愛を 迎えにいかなきゃ
確かに見つめてくれてた
翠青
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