原色の街

ひとり口笛に寂しさを溶かしていた
東京の月が川べりに浮かぶ夜のようだ
今頃は君が何してるとか
思うことさえも虚しさが募るばかりさ

だんだん僕はあの日の嘘に気づいていくのさ
平気な顔で君は夜更けに胸が疼いた

どんな言葉 君に向けたって
僕にはきっと 癒せやしないだろう
優しさはいつか欺瞞に変わっていってしまう
こんな夜は君に会いたいよ
どうしようもなく やるせなくなるような
透き通った 冬の空

忘れた思い出は夢の中
泣きたい夜は 流れにまかせりゃいいのさ

だんだん君は離れるように悪魔を演じた
夕べに涙浮かべるほどに美しかったよ

あんな笑顔を 独り占めなんて
僕にはちょっと 贅沢すぎるのさ
通じた途端にふたりは青くなってしまう
そんな自分に嫌気がさすよ
明日になって 景色が変わっても
僕はまだ このままさ

どんな言葉 君に向けたって
僕にはきっと 癒せやしないだろう
優しさはいつか欺瞞に変わっていってしまう
こんな夜は君に会いたいよ
どうしてもなく やるせないような
透き通った 冬の空
×