テレビの海をクルージング

灯り消して テレビつければ
船の旅は もう始まっていた
僕は白いタキシードで
君はフィルハーモニーの指揮者の恋人で
気取っている

いい男が 近づいてきたら
君は気をつけて 奴はジゴロ
デッキチェアでまどろむ
真珠のネックレスは
暇を持て余している未亡人

テレビの海を みつめてる
都会の片隅で 今
君は 目をうるませて
「いつか きっとよ 行きましょう」と
身体すり寄せて
見慣れたソファーで 愛を囁く

いつもの ジントニック飲みながら
気分だけは それでドンペリニョン
今宵少し飲み過ぎて
ポーカーに負けこしても
ひとことですむ テレビの物語

テレビの海を みつめてる
都会の片隅で 今
君は 目をうるませて
「いつか きっとよ 行きましょう」と
身体すり寄せて
見慣れたソファーで 愛を囁く
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