男と女の子守唄

男が飲めば 女が泣いた
問わず語りの 身の上ばなし
縄ののれんを 揺さぶる風に
思い出したか 故郷を
酒は男の 子守唄 涙は女の 子守唄

いろいろあって 今またひとり
どこか似てるね あんたとわたし
痩せた小指を 引き寄せながら
惚れたようだと 言うあんた
酒は男の 子守唄 涙は女の 子守唄

徳利にさした 山茶花見つめ
強い花だと ぽつりとあんた
酔って忘れる 昔もあれば
泣いて夢見る 花もある
酒は男の 子守唄 涙は女の 子守唄
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