逃げて、ガゼルのように

さよなら ごめん ありがとう それだけを
書いた手紙を残して

あの子はいっちゃったの
一人でいっちゃったの
まいっちゃったなあって
困っちゃったなって
軽い言葉しか
あぁ浮かばなくて Ha 私は…

もっと重いのに 悲しむはずなのに
心揺らぐばかりで 地面だけを見てる
私も叫んでいいでしょ

逃げて!
遠く ガゼルのようにね そう
速く インパラのように
天敵も 闇も 街も すべて引き離し
そして まっすぐなあなたを 取りこもうとする
暗い誘いに乗らないで 視界の外を見て
横道へ 生き延びて

おはよう げんき? きをつけて またあした
そんなあいさつ交わしてた

今日の世界には
あの子の影はない
信じられないなあ
何が悪かったのかな
現実をたどれず
さまよってるようで 私は…

未読のメッセージ ひとつき経ってる
嘘だと思わせて そんなわけないって
私も叫んでいいでしょ

逃げて!
遠く ガゼルのようにね そう
速く インパラのように
男も 女も 掟も すべて引き離し
そして 心の柱を へし折ろうとする
黒い力に負けないで 味方を探して
横道へ 生き延びて

誰かのせいなの? 問いかけても答えはない
朝も夜も 昨日も明日も
やるせなさに 押し込められて
こんなんじゃいけない 外に出るの
サバンナには 檻なんかない
前だけ 見ないで 逃げ道は四方八方に

ああ 光あれ 砂地の果てに

逃げて!
遠く ガゼルのようにね そう
速く インパラのように
天敵も 闇も 街も すべて引き離し
そして まっすぐなあなたを 取りこもうとする
暗い誘いに乗らないで 視界の外を見て
横道へ 生き延びて
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