天国の名前

時(とき)は悲しみを削(けず)ってくれる
時は人を救うナイフなんだ
泣いて 泣いて 泣きくずれても
それは永遠につづきはしない

忘れていた微笑(ほほえ)みも
今は晴れやかによみがえり
身悶(もだ)えたつらい夜も
いい夢がみられるようになった

もうきみに声をかけられる
泣かないで呼びかけられる
だから きみの天国の名前を
ぼくに教えておくれ
天国の名前を…

愛は心臓の真中にあり
病んだ皮の奥でずっと生きる
痩せて 痩せて よろめいてても
愛がコナゴナにこわれはしない

かすれていた歌声も
澄んだ高音でよく響き
人々と言葉合わせ
いい歌が歌えるようになった

もうきみに声をかけられる
泣かないで呼びかけられる
だから きみの天国の名前を
ぼくに教えておくれ
天国の名前を…
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