願い雫

嵐抱き 闇照らし
見えぬ時も輝いてる 月はあなた
貫く夢、駆ける背中
…信じている

そう痛み 越えるたび
絆こそがしるべだった
たゞあなたが まどかな眠りへ
帰り着く場所でいたい

掌(てのひら)、伸ばせば
命に触れた温もりと 忘れ得ぬ嘆き
偲(しの)ぶ空 仰ぎて あなたと
残された日々
優しさだけで満たそう

願いの雫たちよ
明日を灯し さんざめく星になれ
我が身を燃やしながら墜(お)ちても
あなた追いかけて包む光になれたら
この世の哀しみ
すべて纏っていい

その笑顔 つらい過去
甘くゆかしい景色(いろ)に変える
幸(さきわ)う世を目指す覚悟から
望まぬ刃(やいば)も向けた

通いし心は
約束よりも温かい常(とこ)しえのしるし
不安ざわめく影をよけて
この手はいつも
あなたを守る盾に

祈りの雫たちよ
大地浄(きよ)め 咲き誇る花になれ
たおやぐ季節 舞い降らせたい
ふたり寄り添えば 露の間の安らぎでも
久遠(とわ)より眩(まば)ゆく…

誓いの雫たちよ
その疵痕(きずあと)、拭い去る風になれ
姿が見えずとも たゞ傍(そば) で
あなた見守れる あまねくすべてになりたい
この世の希望(ひかり)を
その手に委ねて
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