オーバーライン

揺れる最後煙の形が
抜けて落ちた二人の希望だ
窓の端で生まれた陽射しが
冷やかす様に時を照らし出す

持てる全部捧げて気付いた
終わりだけが二人を救うと
握りなれた刃の感触と
使い過ぎた心が残った

何が見える 全て見えていたんだ

赤い線が滲む それが色を増す
生きてる感じがする
だから もう少しだけ もう少しだけ
あなたの濡れた首に
細い指をかける
生かしてる感じがする
だから もう少しだけ もう少しだけ

揺れる最後煙の形が
抜けて落ちた二人の希望だ
浴室の床の水面に
悲しげな覚悟が映った

均等に鳴らす騒音に
今になって惜しみなどないさ
これで全部終わりにしようか
これで全部終わりにしようか

赤い線が滲む それが色を増す
生きてる感じがする
だから もう少しだけ もう少しだけ
あなたの濡れた首に
細い指をかける
生かしてる感じがする
だから もう少しだけ もう少しだけ
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