朱い馬

夜更けの空を飛んでいる
ひとりぼっちの 朱い馬
さみしがりやで 怖がりで
まるで 私みたい

愛する人と 過ごす夜
朱い馬が やって来て
私にこう言いました
「この人の眠りをもらって行くわ」

隣りで眠る愛しい人
どうか つれて行かないで
触れて 満たされて ひとつになって
それでも 私を1人にしないで

窓の外には 細い月
愛する人と 朱い馬
小さな声で 話してる
何も聞こえない

眠ると 人は遠くへ行く
愛の言葉も 届かない
朱い馬がかける魔法
月が空の外に消えるまで

夜の間にまに墜ちる夢
どうか つれて逃げだして
深い藍の闇
透ける愛の灯
お願い
私を1人にしないで

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