叱り酒

日暮れを待てずに 昨日も今日も
赤提灯の 暖簾をくぐる
夢に向かって 突き進んでた
希望が砕けて 舞い落ちた
男だろ 男だろ しゃがれた親父の
声が聞こえる 叱り酒

体をこわして ないかと書いた
金釘文字(かなくぎもじ)の おふくろ便り
そっと小遣い しのばせ入れて
こらえた涙が 止まらない
男だろ 男だろ しゃがれた親父の
声が聞こえる 叱り酒

親には顔向け 出来ないままで
終われはしない 待ってて欲しい
闇にまぎれて 泣くだけ泣いた
晴れる日かげる日 道半ば
男だろ 男だろ しゃがれた親父の
声が聞こえる 叱り酒
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