夜明け前

花の命が 輝くときは
花燃え尽きて 散るときさ
はまなす海峡 潮路の果てに
どんな明日が きてもいい
涙で流れる 夢もいい

人のこころは 渦潮だから
身をもむことの くりかえし
はまなす海峡 霙がいつか
雪に変われば 日も変わる
夜明けが近づく 北の海

雪のすだれで 千島は見えぬ
見えたらきっと 泣けるだろ
はまなす海峡 ふたりを乗せた
船の汽笛が こごえても
君さえいたなら 寒くない
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