オレンジの海

僕らが生まれたあの頃は 空き地だらけの遊び場所
夕暮れに鳴り響く工場の サイレンの音合図に僕らは家に帰った

砂利道走って 温かいご飯まで
空にはオレンジの海

生きてるっていうことは 模様がいっぱい
スーツを壁に掛けながら 写真見てる

折り紙たたんで紙の鳥 お腹が上手く膨らまない
真夜中に動き出すオモチャたち 息を潜めて待ったけど何も起こらなかった

地球が丸いって いつ知ったのだろう
夜行列車が声を上げる

生きてるっていうことは 模様がいっぱい
パソコンのキーを叩いて 明日に追われる

玄関前の道に 水を振り撒いて
父親の帰る時間を ずっと待ってた

生きてるっていうことは 模様がいっぱい
机のデジタル時計 今を刻む

生きてるっていうことは 模様がいっぱい
机のデジタル時計 今を刻む
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