アンダンテ

足元を通り過ぎる 歪なガラクタの影
秒針がやけに響く小部屋でひとり
他人事のような景色を ただ眺めている

胸に深く根を張った ちっぽけな理想の種
この広い世界で取るに足らないけれど
まだ心が痛みを 感じられるなら

暁に夢 いつか描いてた未来は
まどろみの中 滲んでしまう
遠ざかる闇 意識を手放すその前に
自分自身に問いかけてみてよ

朝が目を覚まし 夜を連れ去ってく
鈍色の柵を越えて
あの日失くした過去を迎えに行こう

暁に夢 いつか描いてた未来は
形を変えて 繋がっていく
動き出す時間 いずれ消えゆく命なら
此処にいたこと 刻むために生きる
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