ロウラヴ

錆びた指輪の跡
“痛み分けですね”
痣を隠して
生きてくのでしょう。

忍ばせた刃に被せた理性
“大人ですね貴女は”
皮肉交じりで
惹かれ合うのでしょう

留まってゆきなよ
“居場所はここにしかないでしょ?”

無粋なあらゆる総てを
壊してしまいたい“発作”

けれど
夢みたいな花に
手を伸ばして
結局はほら
造花だと知ってる
それでも身を
委ねたなら

真空管のガラスを叩き割って、
這い出してゆく。
身を投げ出すことさえ、
吹き抜ける風と共に去りぬ。
重みを取り戻す身体
それ取り戻してからさ

“居場所はここにしかないでしょ?”
いつもの様に無造作な感情だけで
傷つけ合う“脳波”

けれど
夢みたいな花に
手を伸ばして
結局はほら
造花だと知ってる
それでも身を
委ねたなら
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