冬の空港

最終のフライト 今ならば 間に合う
少し 長い 旅に出るよ あなたを のこして

手鏡に苦しみを 閉じ込めて
この僕に微笑みをくれる愛人(ひと)

何もかも捨てさせることなんか
やっぱり…出来ない
冬の空港 華やいでいるけれど

ガラスの外は霙雨(みぞれあめ)
溜息が 凍える

出発の時間が 遅れると 告げてる
雨に 胸の 心残り 気づかれたらしい

愛してはいけないと 知りながら
いつからか あなただけ 探してた

何もかも忘れ去ることなんか
やっぱり…出来ない
冬の空港 たとえ不幸にしても

それでも 連れて行きたいよ
痛いほど 愛しい

何もかも捨てさせることなんか
やっぱり…出来ない
冬の空港 華やいでいるけれど

ガラスの外は霙雨
溜息が 凍える
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