夕闇を待って

もう二度と誰かと歩くことはないって
きめてたこの海へ
春風にまぎれて あなたを連れだしたの
思いためすように

あの日のおもかげに
心揺れてしまうと思ってた
不思議ね
波音さえもいとしいわ

いつのまに 私
こんなに解き放たれてた
遠い哀しみなんて見えない
新しい愛は
生まれつづけてる
おしえてくれたの あなたが

沈む陽が溶けてく いちばん美しい瞬間
あなたと見つめたい
胸をうつ何かをわかちあうよろこびが
私をつよくする

夕闇の青が満ちれば
ふと はかなさがおそうけど
輝きだす空を待って歩きましょう

今ならばわかる
すべてが移ろういゆくこと
明日の約束なんていらない
大切なことは
言葉じゃないって
おしえてくれたの あなたが

いつのまに 私
こんなに解き放たれてた
遠い哀しみなんて見えない
瞬きはじめた
今夜の星たち
たしかな今だけ 照らして

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