挽歌

いつまでも 海を見ている
後姿の影ひとつ
流されて 波にきらわれ
打ち上げられた 舟のようだね
まわれまわれ 沈むことなく
風は必ずやむものと信じて
まわれまわれ とまることなく
疲れた翼をふるわせて

この道にゆくあてはない
寂しくてまた酔いしれる
引き返し やり直したい
やがて寒さに 倒れる前に
歌え歌え 愛した人よ この影を
ふりむかせておくれ
歌え歌え 涙流して
遠くで挽歌がきこえる
まわれまわれ とまることなく
疲れた翼をふるわせて
×