いさり火本線

北へひたすら 夜汽車は走る
噂を頼りに 女の旅路
心細さに いさり火揺れて
今度はあなたに 逢えますか
窓に面影 また浮かぶ

雨に消え行く あなたの姿
あの日の別れを 思えばつらい
白いハンカチ 涙に染まる
あなたを待てずに 逢いに行く
岬回れば 町灯り

ばかな女と わかっています
汽笛がひと声 せつなく沁みる
もしもあなたが 幸せならば
声さえかけない 怨まない
薄い切符を 抱きしめる
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