月夜

また君に恋焦がれているんだ
月夜に思い出す僕の消せない恋心
「またね!」と笑顔でついた嘘だと
わかっているはずだけど

騒ぎ出す宵の頃終電を逃し
飲み込んだ筈の“恋”が喉で踊る

嘘つくと下向いて話す癖がある
君を思い出してグラスが傾く

ベタな失恋ソングで泣くほど純情な恋は
もう戻らないとわかっていても

また君に恋焦がれているんだ
月夜に思い出す僕の消せない恋心
「またね!」と笑顔でついた嘘だと
わかっているはずだけど

思い出を流し込む体が熱くて
飲み過ぎのせいだと自分に言い聞かす

グラスの端の汚れを
指で拭き取る位の
そんな恋なんだ
それでも僕は

君を忘れる事さえ出来れば
どれほど楽になるのかわかっちゃいるけれど
君を忘れてしまうのが怖くて
今宵もこの酔いまかせ

君を忘れる事など出来ない
深く隠したはずの消せない恋心
どうか今夜だけ思い出させて
今宵はこの酔いまかせ

また君に恋焦がれているんだ
月夜に思い出す僕の消せない恋心
「またね!」と笑顔でついた嘘だと
わかっているはずだけど 今宵はこのまま…
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