かさぶた

夜になると思い出すんだ
狭いベッドで手を繋いで
寝息といびきとの間みたいな
君から聞こえる小さな音

声も少しずつ記憶の中で薄れてくけど

飛び出した、ほんの少しぬるい海泳ぐように
胸が熱くなっては息途切れて
泣き出した空に先こされ出口無くして
解けない魔法にかかっては、かさぶた

雨が降ると思い出すんだ
小さい傘に隠れる二人
湿気と唾液混ざりあったみたいな
君の唇、小さなキス

触れていないと、自分の形さえも忘れそう

抜け出した、ホントの僕じゃないと言いはるように
冷たい手を繋いでは離さないで
溶け出した、氷細工だった僕はいつしか
解けない魔法と思ってた、かさぶた

飛び出した、ほんの少しぬるい海泳ぐように
胸が熱くなっては息途切れて
泣き出した空に先こされ出口無くして
解けない魔法にかかっては、すがってた、
かさぶた

シャワー浴びると思い出すんだ
ギザギザはシャンプーって教わったこと
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