キンモクセイ

キンモクセイ
香る頃
この道を
そう 歩くのが好きだ
どこからか
ふと 風に吹かれ運ばれて
季節に気づく

しあわせな日々
続くわけじゃない
ちょっと凹む日だって
やって来るよ
人は誰でも
そんな強くない
たまに
生きることさえ
嫌になるんだ

自分 見失って
背中 丸めながら
下を向いて
トボトボと歩いたら
余計にやるせなくなった

キンモクセイ
その花は
どこに咲く?
その木は見えないけど
この辺り
ほら 甘い香りするだろう?
ほっとするよね

慰めの言葉は
求めてなんかいない
生きている
その意味知りたかった
存在するだけで
誰かのためになる
命の花になりたい

キンモクセイ
香る頃
この道を
そう 歩くのが好きだ
どこからか
ふと 風に吹かれ運ばれて
季節に気づく

キンモクセイ
その花は
どこに咲く?
その木は見えないけど
この辺り
ほら 甘い香りするだろう?
ほっとするよね

何度も何度でも
やり直せばいいんだ
この季節
またやって来るだろう
近くにいるだけで
何かを思い出す
花の香りになりたい
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