モノクローム

乾いた足音が
響く午前0時
街路樹の灯がまたひとつ
空に消えた

あくびをしていたら
いつの間にか今日も
何もなかったようにまた
通り過ぎる

拭えない記憶だけが
邪魔をする それなのに
季節が 巡るたび
遠くなってく

答えのない日々の中でボクは
夢を見てる
迷いのない時間(とき)の中でキミは
今を見てる
埋まらない距離を越えたいと願う
ふたりはほら
行き場のないコトバ 胸の前で
すり抜けてく

重ねた嘘だけが
後悔に変わってく
自分の口唇を少し
憎むけれど

何もない部屋の窓を
開けたまま動けない
見慣れた景色は
モノクローム

どうしようもない日々の中でふたり
夢を見てる
他愛のない時間(とき)の中できっと
今を生きる
振り向いたキミの瞳に浮かぶ涙
こぼれ落ちて
降り出した雪はボクの前で
溶けて消えた

答えのない日々の中でボクは
夢を見てる
迷いのない時間(とき)の中でキミは
今を見てる
埋まらない距離を越えたいと願う
ふたりはほら
行き場のないコトバ 胸の前で
すり抜けてく
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