オトナオト

いつかもしも
本当の大人になれたなら
何よりも誰よりも
君だけを見つめる
ありのままを受けいれたり
あるがままを楽しんだり
言いそびれたままだけど
祈りはいつか届くだろうか
本音の次に
無言がいい
無音が反射して
大人音が聞こえる

繊細さを
それなりに突き詰めたのなら
尖った矢先は
たやすく砕けるだろう
長い間には固くもなって
それゆえ割れてしまう運命
モノが溢れた部屋の中から
ずっと遠くへ憶いを馳せる
本音の次に
無言がいい
無音が反転して
大人音が聞こえる

解けるはずのない問いが
解そうな
そんな気がして
部屋に篭って
時々 君を想う
時々 いつも
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