盛り場たずねびと

噂の糸を たぐりよせ
追ってきたのさ 仙台へ
ネオンさざめく 国分町(こくぶんちょう)は
横顔よく似た 女(ひと)ばかり
何処にいるのか 今もひとりか
小雪まじりの 北の町

忘れることが できるなら
途中下車など するものか
岐阜は柳ケ瀬(やながせ) 一番街に
一ヶ月(ひとつき)まえまで 居たという
なんで別れた あんないい娘(こ)と
苦い未練の なみだ酒

連絡船の 着く港
いつか流れて 高松に
酔ってさまよう 片原町(かたはらまち)は
尋ねる路地さえ 行(ゆ)きどまり
生きていたなら きっと逢えるさ
風につぶやく 瀬戸の海
×