陽気な渡り鳥

旅のつばくろ わびしじゃないか
君がバンジョに 山越え野越え
歌う野末に 小花がゆれる
わたしゃかわいゝ 渡り鳥

秋の七草 泪で摘めば
露がこぼれる 旅空夜空
遠いみ空の 父さまぼしよ
わたしゃ流れの 渡り鳥

ちいちゃな毛布に くるまりながら
馬車にゆられて 町から村へ
なみだかくして 笑顔で歌う
わたしゃピエロの 渡り鳥

親にはぐれて 泣く鳥さえも
いつかやさしい ねぐらにかえる
歌をふりまき 旅から旅へ
わたしゃ陽気な 渡り鳥
×