ひとり静か

よっぽど凄いよ 弱音を見せぬ
そうさ変わらぬ その生き方が
長い不幸のまわり道 まわり道
傘を持つ手の かぼそさで
ひとり静かに 待ってた女
おまえなぜ抱く 冬を抱く

なんで気遣う ここまで来ても
忘れさせたい 女の過去を
酔って恨みをぶつけなよ ぶつけなよ
そっとうつむく 横顔に
嘘はいまでも 似合わぬ女
おまえ許して くれるのか

誰の祈りか 手向(たむ)けの花に
直す先から 風吹くものを
うしろ姿に泣けてきて 泣けてきて
そっとコートを 掛ける夜
ひとり静かの いとしい女
ここで花咲け 俺と咲け
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