うたかたの街

夜の東京 夜の東京 盛り場さえも
ネオンばかりが 赫々(あかあか)と
ひとの匂いも 失くなって
見なくなったわ 酔いどれも
ここであなたと 生きた春
どこへ流れた あゝうたかたの街

噂聞くたび 噂聞くたび 吐息も細る
ましてあなたの 不しあわせ
逢ってどうする 今更に
逢わずどうする この時に
いつかぶれます 想いまで
問わず語りの あゝうたかたの街

今もあなたに 今もあなたに 人恋う酒は
遠いあの日に つながって
ひとは定かで ないものに
そうよすがって 生きている
夢を賭けたい もう一度
あなたを呼んでる あゝうたかたの街
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