大雨のメロディ

君が本当にいい人ならば その胸の奥に
隠している言葉で 僕を殴ってくれ
そしてなにより大事なものは その目の奥に
しまっていつも 光らせておいて

どうして地面のシミを 数えながら歩くのか
気づいてないのさ 空が
ぱかっと割れて 宇宙が笑うのに

ひとつ大事なものは いつも僕を流れてる
真っ赤な血の中の さらに真っ赤な部分
そして重要なのは 君と僕のあいだを
ただよう空気と 温度と湿度

どうしてビルの隙間に 挟まれながら歩くのか
気づいてないのさ そこに
抜け道があって 先で待つ人に

窓を開ければ そこには
まんべんなく 縦線が落ちてく 大雨が降らなきゃ
街にも 君の上にも虹は

かからぬ かからぬ かからぬ
ザッザー
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