想ひ出若布酒

実家へ帰り呑む酒は
何だかほのかにほろ苦く
開く卒業アルバムの
思い出またほろ苦く

思い返せばこの担任
授業中でも酒臭く

お前それでもいいんでか?
お前そんなでいいんでか?
塩をつまみに酒を呑む

学生時代にバイトした
お店はもう畳まれて
そこの店長アイパーで
当たりのアイスを
抜いてたな

思い返せば その店長
面接顔で選んでた

お前それでもいいんでか?
お前そんなでいいんでか?
塩をつまみに酒を呑む

一人自宅で飲む酒は
何だかちょっぴりしょっぱくて
孤独ごまかす空想で
取らぬ狸の皮算用

オイルダラーの息子とか
そんな自分の妄想に

俺はそれでもいいんでか?
俺はそれでもいいんじゃね
酒にゃ癒せる唄がある
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