私は街の子

わたしは街の子 巷(ちまた)の子
窓に灯(あかり)が ともる頃
いつもの道を 歩きます
赤い小粒(こつぶ)の 芥子(けし)の花
あの街角で ひらきます

わたしは街の子 巷の子
なんで灯が 恋しやら
いつもの歌を 歌います
柳落葉(やなぎおちば)が ひらひらと
赤いリボンに つもります

私は街の子 巷の子
ついた灯が また消(き)えりゃ
いつもの人に 出逢います
今は恋しい 母様(かあさま)に
うしろ姿も そっくりな
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