北極月報第一面の大見出し

「北極月報大一面の大見出し」
「北極熊は北極星に向かって吠えよ!」
「北極熊は北極星に向かって吠えたい!そう想っているはずです。
だから、北極熊には北極星を与えよ!北極の曲芸台を与えよ!
そう叫びたいのです。」
それによると次のようです。
「北極月報 4コマ漫画家歌手 北極熊朗に激動の40年」
「一家離散 片耳健忘症 右肩失望 股関節凍傷
四重苦をのりこえてここに 堂々北極点踏破! 踏歌! 大踏歌!」
「続報です 悲惨北極踏破の北極熊朗北極星指向の半世紀
北極星を宙から落とす オオロラのカアテンちぎれてもげる
白熊が招く運命のイタズラか?識者は識る
右前足のせた氷山がポロリを欠けた瞬間
おとなしく多摩動物センターにしておけば良かったと思ったはずです。」

「北極星が宙からポトリと落ちた瞬間
まだしも東武動物公園にしておけばよかったと~思ったはずです」
「続報です 20世紀一コマ漫画家歌手 北極熊朗ついに瀕死と思いきや
10年凍傷に突入す 俺はクマだクマローと言い続けて 3650日
今だに 右足親指モゲたまんま」
「北極歴980年 うろつき続けた歌う北極熊の遺骸
遂に完全な氷と化す 北極観測センター所長は語ってる
コホン! 真っ白な北極の一点で最後にフッと消えたとき
ちょっぴり胸部ギアが空まわりした気分でしたと」
「そおいつを! 北極熊と呼ばないのか
思うんなら北極曲芸台を置いて帰れ!」
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