蹲る人

誰かの溜息が夜の 風に混ざりあって冬を
待つ街並みを 静けさで包みこむよ

明日を報せるって事が 未来をつまらなくするから
僕はいつだって 真っ暗闇の中にいるよ

ここからならいつも 世界は光って見えるから
土砂降りの大雨に 打たれたって平気さ

ただうずくまって 小さく呟いて
約束もしないで なのに 君に触れたくて

誰かの告白が夜の 星空に溶けてった冬を
待つ街並みの 静けさに白く色を塗るよ

僕たちはどうしていつも 無い物ねだりばかり
臆病風に吹かれても 知らんぷりはしないから

ただうずくまって 小さく呟いて
約束もしないで なのに 光に触れたくて

ただ許しあって 小さく微笑んで
僕の暗闇を 君の 光で照らして
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