星は濡れている

あなた一人が好きだった
たまらないほど 好きだった
だけどあなたは 知らん顔
星はぬれている

指の傷さえ 夜更けには
たまらないほど 痛くなる
ましてこころの 傷ならば
星はぬれている

酒の毒より タバコより
眠れない夜の つらさより
こんな苦しい 愛不足
星はぬれている

知ってしまえば それまでと
ひとはつれなく 云うけれど
知れば知るほど 好きなのよ
星はぬれている

酒も飲みます 今日からは
ひとり枕も ぬらします
だれが叱って くれましょう
星はぬれている
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