あかねさす紫野

あかねさす紫野、五月の陽はあふれ
籠に摘んだ花束を呼びとめる罪なひと
このわたし困まらせないで
わたしはもう他人(ひと)のものよ
あのひとに見られたらどうするの
ああ誘わないでまた逢うから
禁じられた情熱をかりたてる甘い風

あかねさす紫野、あなたは馬に乗り
忘れないと云うようにいつ迄もその手振る
怖いけど胸がときめく
どうしてそう悩ませるの
この思い押えても押えても
ああみつめて、みつめて欲しい
禁じられた情熱をかりたてる甘い風
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