あの子の愛した三毛猫

あの子の愛した三毛猫は
角の煙草屋 まがったところ
車輪の下で サヨナラしたよ
夕空みつめる あの子の前には
幾万もの想いが 風に吹かれて
これが ほんとのサヨナラさ
これが ほんとのサヨナラさ
これが ほんとのサヨナラさ……

思いがけない 出来事に
止まることない あの子の涙
できることなら 止まっておくれ
かすんで見えない あの子の前には
幾万もの想いが 風に吹かれて
これが ほんとのサヨナラさ
これが ほんとのサヨナラさ
これが ほんとのサヨナラさ……

二度と帰らぬ 遠い空
三毛猫 三毛猫 笑っているか
淋しくないか 寒くはないか
泣き泣き あの子が帰ったあとには
残された思い出が ぽつりつぶやく
これが ほんとのサヨナラさ
これが ほんとのサヨナラさ
これが ほんとのサヨナラさ……
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