マボロシ

泣くなんて 誰だってそんな ありゃしないけど
ナミダがこぼれりゃそうさ 流れるままさ

そのまま 時がそうさ 過ぎてゆくような
灯 揺れる部屋 君がいるだけで

俺は忘れてた 郊外のあの丘を
この街のビルの向こう 星空を

マボロシ 光る冬のように
遠くに 浮かぶよ

知らない街をふたりで 歩くように
透き通る優しさだけ 俺にくれよ

たぶん 男には 戦いを 勝利への面影を
そしてきっと 女には
騒がしいこの世に愛を
静かに灯して 灯して
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