あんたが命やった

真っ赤な月が 泣いている
星も見えない この町やけど
ときめく涙 くれたよね
憎んで愛したひと
あんたが命やった オンボロの人生も
あんたに抱かれて いい女に
少しは なれたやろうか
お金で 買えんものがある
それを愛と 言うのならば
やっとわかった気がする…

何度も地獄 見たくせに
ダメな男に やっぱり惚れた
幼いころの 胸の傷
おんなじ匂いのひと
あんたが命やった 希望とか夢やとか
あんたがいたから 描(えが)けたのに
涙で 消したくないよ
初めて うちを抱きしめた
あんなぬくい 居場所なんか
きっとどこにも ないはず…

あんたが命やった ポンコツの純情が
あんたを失くして 叫んでいる
しあわせ なりたかったよ
心が ずっと立ち止まる
何を見ても 何を聴いても
ひとめ逢いたいもう一度…
×