街の影法師

暗い巷の 愛の日を
消して行ったわ 誰じゃやら
酔ってこぼした 涙の酒に
濡れた翼よ いつ乾く

捨てた故郷は あったとて
帰る故郷が あるものか
一度枯らして しまった枝にゃ
鳥もとまらぬ 巣も懸けぬ

荒れた心の 花園に
今日も無常の 風が吹く
闇にいつかは 哀しく消える
俺は巷の 影法師
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