夜の太陽

答えなんてすべて後付けでいい 理由なんてすべて後付けでいい
きみが望むぼくのコトバの粒 守られた分守らせてくれよ ここから

小さな枠で囲まれた世界はひどく冷たかった
見えない糸で縛られて吸い込んだ息を上手く吐けなかった

迷子のメーデー繰り返し3度 信じたからあの日裏切られて
怖くなって泣き喚いた末に疑って何を掴んだ?

空ろになって裸になって名前も失くしてしまった
こんなぼくに価値なんてもうないな せめて生きた証を
ガラクタになったコトバを持って最後の夕焼けを
落ちてゆく刹那 手の中で光って空に昇り出した

いつかぼくも太陽になれたらな 暗がり寒がり照らせたらな
理想論に脳内を占められて 隠れていた月の欠片たち

迷子のメーデー繰り返し3度 唱えたから今日を生きられて
照らされてやっと光る月も夜空に浮かべば明るく

空ろになって裸になって名前を失くしてしまった
こんなぼくに夜をくれたんだ 欠片がそっと顔を出す

まあるくなって時に尖ってココロの隙に潜れ
満ちるときも欠けるときもすべて生きた証だ
寄り添うフリして救われたんだ きみも同じなら
ぼくのためだってほんの少し笑ってくれよ 月の下で
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