化物道

かんかん照り気疲れを背負うとさぁ始まりへとば行かん
底なし床なし地獄遠路はるばる嵩張る蛇の道

仁人も解きどく人生のいろは虹の葉を探す
ゆらりひらりと未曾有の渦に飲まれ込まれ我修羅の道

足が痛い 膝が痛い 脇が痛い 息が出来ない

かかってこい 鬼が泣くような化物道だ化物道だ
辿ってこい 惰弱な尊をどうせ出来ないなど
誓ってない 夢に出るような化物道だ化物道だ
仕舞ってこい 脆弱な夜をここから一人だぞ

人参ぶら下げた猿みたいな石ころ蹴飛ばし笑う
流る流るる針の波間に浮世に転ぶは地獄の道

頭痛い 首が痛い 腰が痛い 何も見えない

かかってこい 槍が降るような化物道だ化物道だ
登ってこい あの頂までどうせ出来ないなど
誓ってない 幻のような化物道だ化物道だ
望んでこい 極彩の朝をここから一人だぞ

終わらせない 止まらせない 戦うべきは自分ただ一人だ

かかってこい 鬼が泣くような化物道だ化物道だ
辿ってこい 惰弱な尊をどうせ出来ないなど
誓ってない 夢に出るような化物道だ化物道だ
仕舞ってこい 脆弱な夜をここから一人でも

負けんじゃねぇ 誰知らぬような化物道だ化物道だ
守ってこい 約束の些事をどうせ出来ないなど
誓ってない 血の滲むような化物道だ化物道だ
繋いでこい 彼方の待人最後の一人でも翔けろ
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