砂煙のまち

油色の日々を 振り返る時に
うつろげな林檎の瞳 冷たいWINEで曇らせ

寂しげな かたち 想いながら
時計を鏡に 映してみる

言えなかった言葉 部屋中を探して
その亡骸を送りたい あなたに

砂煙のまちを 想い出す時に
かわいた枯れ葉の掌 血潮のWINEで染め抜く

寂しげな かたち 見分けられず
昔の写真を 見詰めてみる

言えなかった言葉 部屋中を探して
裸のままで送りたい あなたに
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