25年目のおっぱい

25年目の夜に きみのおっぱいは
ぼくのてのひらの中で ぐっすりおやすみ
25年目のおっぱいは とっても小さいけれど
ぼくのてのひらにぴったりで とっても柔らかい
おもえばきみが少女の頃
ふくらみ始めたおっぱいが
とっても痛くて
つらかったんだってね
25年目のおっぱいは いまぼくのてのなか
ぼくはひと晩じゅうずっと こうしているつもり

11月の江戸川公園で ぼくははじめて
きみの柔らかいおっぱいに このてでふれたんだ
もう北風が吹いていて とっても寒かったけれど
ぼくのてのひらは熱く 焼けた鉄のよう
きみはぼくにしがみついて
ぼくの目をじっと見つめ
ぼくのなまえを
そっと呼んでみた
あのときのきみのおっぱいを いまもぼくはおぼえている
そして帰りにぼくらは 猫を拾ったんだ

きみのおっぱいの前で ぼくはいつも
まるで赤ん坊のように なってしまうんだ
きみのちっちゃなおっぱいの 谷間に顔をうずめ
きみの可愛い乳首を そっと噛んでみた
小さい頃はおふくろのおっぱい
おとなになったらきみのおっぱい
ぼくはいつでも
乳離れが出来ない
もうすぐぼくらの赤ん坊が 生まれるんだ
ぼくはもうきみのおっぱいを ひとりじめ出来ないんだ
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