沫雪

鮮やかな色を浮かべた どこまでも白い景色に 乾いた足音が
響き渡り雪がまたひらり
繰り返す日々にそっと目を閉じる

うつむき目を閉じたまま 小さく肩震わせる君は
曖昧な言葉にただ うなずくばかりで

そして僕の手を掴み 霞む声が雪に溶ける
空は皮肉にこんなにも 綺麗な姿を魅せた

鮮やかな色を浮かべた どこまでも白い景色に 乾いた足音が
響き渡り雪がまたひらり
繰り返す日々にそっと目を閉じる

胸に残るあの日の唄は この場所に置いてゆく

霞む記憶の中 今君は何を想うだろう
共に過ごした日々だけは 色褪せないだろう また唄うだろう

空がやがて晴れ渡るまで 揺らぐ事ない想いの灯が
僕等を照らすだろう
いつか見た華やかな灯の様に
振り返り描く

鮮やかな色を浮かべた どこまでも白い景色に 乾いた足音が
響き渡り雪がまたひらり
繰り返す日々にそっと目を閉じる

白く染まりまた舞い上がる その度に想うだろう
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