歯車にまどわされて

流されてる不条理の川で 溺れることすらできないまま
昨日まで歩けてた泥濘に足を取られながら
歯車にまどわされた 満ち欠けを忘れた月のように

孤独に耐えた甲冑は千年先の世界で
口余す惜しい臨書 刹那の狭間戯れて
渋み苦味片目 訪れた吉報 地租を宥めて
爪を剥がし写し変えろ 真実の歴史を
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