祝い山唄

空の青さが 指先までも
染めて嬉しい 二人の門出
夢を背中に 金屏風
めでためでたの 手拍子で
山と積め積め 祝い花

親子三代 手塩にかけて
情けそそいで 育てた檜(ひのき)
ひかる木立の みどり葉も
めでためでたの 彩(いろ)そえて
渡る山唄 山の風

重ね合わせて ひとつに結ぶ
いのち眩(まぶ)しい 雄蝶(おちょう)に雌蝶(めちょう)
生きる苦労を 分けあって
めでためでたの 晴れの日に
越えて飛び立つ 祝い山
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