蒼の軌跡

もがれる翼もなく 辿る夜空 夢の足音
何も 何もなくてもいいよ 流れる星 蒼の軌跡

夜更けのターミナル 歩道橋から
行き交う人の作り出してく
もどかしさの迷路を ぼんやり眺めた

赤や黄色に 染められる夢
足りない絵の具 絞り出すよに
生きてくから 想いだけ白く残されて

呼びかけたい 言葉が宙に舞うよ

もがれる翼もなく 辿る夜空 夢の足音
何も 何もなくてもいいよ 流れる星 蒼の軌跡
君と描いてゆく

プラスティックのかけらみたいに
還い夜明けの光みたいに
思い出せない大切 集めてゆくから

きっと誰もが「大丈夫」だと
口にする度 聴いてしまうよ
嵐の夜 立ち向かう木々のざわめきを

囁くなら ボクらが出会う理由(わけ)に

どこにも汚(けが)れのない 靴を脱いで歩く旅人
痛む足に罪を背負わせ 広い空にただ向かうの?

冷たい頬寄せ合い 守ったのはきっと永遠
深く凍え切った孤独に ともした灯がすぐ消えても

もがれる翼もなく 絆を手に 温もり胸に
何も 何もなくてもいいよ 流れる星 蒼の軌跡
君と描いてゆく
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